Dr.関塾 佐和駅前校

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7月の教室長コラム

 佐野中、大島中、茨城高の皆さん、定期テストお疲れ様でした。出来たところ、出来なかったところ、しっかり見直して次回に繋げていきましょう。中学生の皆さんには「定期テスト確認表」のコメント欄に「良かった点」、「改善点」、「次回に向けて」の所見を記入してもらいますので、返却された答案をきちんと点検しておいて下さい。
 さて、6月に茨城県教育委員会から、今年3月に実施された県立高校入試の結果を分析した「令和4年度茨城県立高等学校入学者選抜実施状況報告書」が発表されました。(詳細をお知りになりたい方は、茨城県教育委員会のホームページをご参照下さい。)
 気になる点が何点かありますので、述べていきたいと思います。
 先ず、平均点です。国語78.05点(前年63.63点、前々年59.23点)、社会61.48点(前年56.18点、前々年57.35点)、数学46.55点(前年39.69点、前々年52.44)、理科49.86点(前年54.66点、前々年58.94点)、英語50.26点(前年53.37点、前々年56.20点)という結果となりました。やはり、目を引くのは国語の平均点の高さです。5月の教室長コラムでも述べましたが、易しすぎて学力選別テストには不向きなテストでしょう。これまで必出であった150~200字前後の作文や論述式解答問題などの低正答率の問題が皆無となった影響からか、前年から14.42点、前々年から18.82点も上がっています。
 また、国語に関してはもう一つ興味深いデータがあります。それは満点者数の多さです。今年は17,593名の生徒が県立高校を受験しましたが、その内の1,862名が国語のテストで100点を取りました。(因みに前年は5名、前々年は3名でした。)パーセンテージにすると実に約10.58%もの生徒が満点を獲得したことになります。ひたちなか市立の中学校に通う中学3年生が1,356名ですから、市内全員の中3生が満点を獲得したとしても余る数になります。
 更に興味深いのが合格者の国語の満点者数です。県立高校合格者における国語の満点者は1,667名でした。前述のように受験者全体の満点者が1,862名ですから、195名の生徒は国語で満点を取ったにもかかわらず不合格という結果になったことになります。他の教科でも、この様な満点を取りながら不合格となった生徒は、社会で8名、英語で7名いました。高校によっては文系科目で満点を取る事が当然となり、数学などの理系科目の点数が合否の分かれ目になったと読むことができます。
 数学の結果においても目を引く結果が出ています。なんと、数学の県立入試問題での零点者が308名にも上ったのです。前年は52名、前々年は171名でしたが、これらの過去2年間は計算問題が出題されなかったことが要因と考えられます。しかし、今年は冒頭に計算問題が20点分出題されており、零点者がこれ程までに増加するのは予想外の事です。計算問題が出題されていた3年前の平成31年度の零点者は22名でしたので、この2年間で計算問題を軽視する生徒が増えたと考えられます。計算力は数学の如何なる内容にも関連しています。解法を理解したとしても計算ミスを犯してしまうと点には繋がりません。どうせ計算問題は出ないのだからと高をくくってしまったと考えられますが、基礎的な問題を蔑ろにせず、真摯に取り組む姿勢が必要です。
 当教室では、授業毎に確認テストを実施し、生徒の理解度をチェックしながら授業を進行しております。数学の授業では計算テストを繰り返し実施しており、結果が芳しくない生徒に対しては声掛けを徹底して実施しています。
 近い将来、残念な結果にならないよう基礎の見直しを心がけましょう。

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Dr.関塾佐和駅前校は無料で夏期講習を受講できる個別体験会を実施します。限定15組となりますので、お早めにご応募ください。
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数学(算数)英語 国語 理科 社会 から1科目を選択
★対 象★ 
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★期 間★ 
お申込日より2週間以内に45分×4回を実施
★学 費★ 
無料 ※教材費として1,000円(税込)をいただきます。
★時間割★ 月曜日~土曜日
①15:20~16:50
②17:00~18:30
③18:40~20:10
④20:20~21:50
★コース★ 
生徒2名 対 講師1名の体験コース
★内 容★ 
事前に科目・単元をご相談のうえ、授業を行います。

たくさんのご応募、お待ちしております。

6月の教室長コラム

 中学生、高校生の皆さん、中間テスト、お疲れ様でした。ほとんどの中学校及び高校で5月中旬から下旬にかけて、今年度最初の定期テストが実施されましたが、成果は如何程だったでしょうか。良い成績だった生徒は「おめでとう、よく頑張りました」と、芳しくない成績の生徒には「次回は絶対挽回しよう。そのためにはもっと頑張ろう!!」というメッセージを伝えたいと思います。
 皆さんが頑張った今回の中間テストですが、何故ここまで一生懸命に取り組まなければならないのでしょうか。ほとんどの生徒が大事なテストであると理解していると思いますが、テストの結果が今後、どの様に関係してくるのでしょうか。今回は、それについて説明しようと思います。
 定期テストの結果が大切なのは、高校入試に大きく関わっているからです。
 県立高校入試における合否判定は、学力調査(入学試験)と調査書(内申書)の点数によって行われます。調査書の点数を内申点と言いますが、定期テストの結果が、この内申点に大きく影響しているのです。調査書(内申書)とは、一般的に通信簿や通知表、近年の小中学校では「あゆみ」と呼ばれている成績表の事です。国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術・家庭、外国語(英語)の9教科を5段階で評価し、各学年9教科×5点=45点、中学3年分の評定で45点×3年=135点満点となります。
 茨城県の公立高校入試は共通選抜入試と特色選抜入試に分かれ、募集定員数から特色選抜入試合格者数を引いた残りが共通選抜入試の合格者数となります。そして、ほとんどの生徒が受験する共通選抜入試の合否判定は、A群選抜、B群選抜の2段階選抜方式を採用しています。
 まず、3月に実施される学力検査(県立高校入試)の合計点数の順位が定員数の80%以内、調査書の評定(内申点)の順位が定員数以内という2つの条件を満たすとA群とされ、原則合格となります。以上の過程がA群選抜です。次にA群から外れた生徒とA群に入っても問題があるとみなされた生徒はB群となり、B群選抜に移されます。B群選抜は入試点数重視選抜と調査書重視選抜の2つの方法で合否判定を行い、各選抜方法の比率はそれぞれの高校が20:80から80:20の間で設定します。
 分かりやすくするため、佐和高の例を挙げて説明しましょう。佐和高の定員が240名で特色選抜合格者36名の場合、一般入試による合格者は240名から36名を差し引いた204名となります。原則合格となるA群に入るためには入試の合計点数が192位以内、調査書の評定(内申点)が204位以内に入らなければなりません。それぞれの順位内に入れば、見事合格となります。佐和高のB群選抜は学力重視選抜80%、調査書重視選抜20%です。仮に154名がA群となり、残りの受験者全員がB群となった場合、学力重視選抜の合格者は40名、調査書重視選抜の合格者は10名となります。(あくまで例として挙げた数ですので、誤解されませんようお願い致します。)
 どの様に定期テストの結果が高校入試に関わっているのか、ご理解頂けましたか。もちろん定期テストの点数だけで内申点が決まる訳ではありませんが、内申点を上げるためには定期テストの結果が重要であるのは間違いありません。
 内申点の重要性をより深く認識してもらうために、昨年の県立高校入試に当てはめて、更に説明しましょう。昨年度の入試において、ひたちなか市民が通学できる県北、県央エリアの高校で最も倍率が高かったのが水戸一高の1.82倍、次いで水戸工業情報技術科の1.75倍でした。今回は水戸工業情報技術科を例にとって説明したいと思います。
 水戸工業情報技術科の定員は40名。その内、特色選抜志願者が1名でした。仮に特色選抜の1名が合格者とすると、残りの定員は39名となります。全体の志願者数は70名。特色選抜の志願者1名を除く共通選抜での受験者数は69名となります。原則合格となるA群に入るには内申点の順位で69名中39位以内に入らなければなりません。69名中39位以内という数字は上位56.5%以上に入らなければならないということで、真ん中より上にいなければ残念な結果になる可能性が高いという事です。
 その様に考えると如何に定期テストが大切なテストなのか、理解できると思います。7月上旬には、前期期末テストが実施される学校も多数あります。気を引き締めて取り組みましょう。

5月の教室長コラム

 新緑がまぶしい季節になりました。長かったゴールデンウィークも終了。我々講師陣も1週間ほどお休みを頂き、英気を養うことが出来ました。誠にありがとうございました。
 さて、中学生、高校生の皆さんにおいては、もうすぐ中間テストが始まります。今年度より皆さんのやる気を引き出すようにと、テストを頑張った生徒に賞を与えることとしました。先ずは、主要科目5教科の定期テストで満点を取った生徒には「百点満点賞」を、主要科目5教科の合計点数が400点以上の生徒には「400点オーバー賞」をそれぞれ授与する予定です。細やかながら賞品授与も予定していますので、生徒の皆さん、頑張ってください。また、頑張った生徒を讃える為、今後も新たな賞を制定する予定もございますので、諦めずにテスト勉強に取り組んで下さい。


 先々月、先月と茨城県立高校入試の内容分析について述べて参りました。今回は国語についてお話をさせて頂きます。
 今年の茨城県立高校入試問題の傾向につきましては、ご存じの方も多々いらっしゃるとは思いますが、記述問題や論述問題が大幅に削減され、選択問題がほとんどを占める形式に変更されました。国語の問題においては、昨年まで必出であった作文や字数指定の文章記述問題、漢字の書き問題がなくなり、記述問題は漢字の読み問題のみとなりました。
 毎年出題された作文は10点の配点で、その対策に時間をかけた受験生も多かったと思います。いざ問題を見て、変わり果てた出題形式に戸惑った生徒もいた事でしょう。古文の歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直す問題も毎年出題されていましたが、今回は選択問題に変更され、大きく易化した印象です。
 4月26日付の新聞紙上に来年度の県立学校入試に関する記事が掲載されました。記事によりますと「茨城県教育委員会は、来春の県立学校入試で記述式の問題を増やす方針を明らかにした。また、記述式を再び増やすのに合わせて、記号を選んで答える問題の採点に文字認識システムを導入することを検討する」と。また、「森教育長は、選択式の出題を増やした経緯について、工夫しだいで新学習指導要領でも重視される「思考力・判断力・表現力」を十分に評価できると判断したと説明した一方で、今春の入試の課題として「(選択式の問題では)受験生の思考の過程や表現力を十分に問えない部分もあった」と分析。来春は再び記述式の問題を増やすと説明した。7月下旬をめどに中学校などに配布するリーフレットで、記述式の出題例を示し、周知する予定」とのことです。
 また、今回の国語の平均点が前年比14.4点増の78.05点であったことも述べています。個人的な感想を述べますと、入試問題にしては易しすぎて学力選別には不向きなテストであったのではないでしょうか。その様な点からも再改定の必要があると思います。
 ともあれ、どの様な形態の問題が出題されても大丈夫なように十分に対策を打つことが肝要であることは間違いありません。高をくくることなく学習を進めて行きましょう。

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数学 英語 国語 理科 社会 から1科目を選択
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関塾ではお子さん・保護者の方それぞれのお悩みを解決するために、お子さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドカリキュラムで指導を行います。
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4月の教室長コラム

 生徒の皆さん、ご父兄の皆様、ご入学、ご進学おめでとうございます。新しい生活のスタートです。今年度は昨年度以上に皆さんの学力向上に努めていきたいと思っています。気分も新たに共に頑張っていきましょう。


 先月に引き続き、茨城県立高校入試問題の分析内容のお話をさせて頂きます。今月は英語についてです。先月も述べましたが、他の教科と同様、全体的に選択形式の問題が多大に増加されました。英単語を書く問題は100点満点中、たったの25点。全体の4分の1だけです。その他は選択問題を中心に記号(カタカナ)で答える問題となりました。
 前年と大幅な変更があった県立高校入試問題ですが、英語の問題において最大のトピックは、英作文問題が語順整序問題、つまり単語の並べ替え問題に差し替えられた事でしょう。採点ミスを無くすための施策と考えられます。問題内容は不要な単語を一つ余らせるようにするなど、極端に問題の難度を引き下げないような工夫もされていますが、英作文問題に比べると大幅に易化したと思われます。因みに、昨年の入試における英作文問題は、全部で6問あり全31点の配点でした。前後の文脈から適切な英文を4語以上8語以内で答える問題、指定された語数で解答する英問英答の問題(2問出題)、対話文形式で15語程度の英文を書く問題(2問出題)、質問に対して自分の考えを30語以上で答える問題など、様々な形で出題されていました。正答率もそれぞれ18.0%、41.9%、31.8%、10.2%、7.4%、4.2%と低く県立高校入試の問題レベルの高さを表していました。今回の入試問題の正答率はまだ発表されていませんので、あくまで予想ですが、正答率は大幅に上がったのではないでしょうか。それ故に上位校では点差が生まれず、定員以上の合格者が出る高校もありました。(水戸一高では定員240名のところ243名の合格者が出ました。)
 更に言及したい事象がもう一点あります。
 上述したように今回の入試問題では、英単語で答える問題の比率は25%のみと大幅に削減されました。そして、その内の3問は本文からの抜き出し問題でした。全部で7点の配点です。英単語のスペルまで、きちんと覚えていなければ解けない問題は僅か18点です。つまり、英単語のスペルをしっかり覚えなくても80点以上の点数が取れる問題が出題されたという事です。
 今年単年のみならず、もしこのような入試が今後数年出題されたとしたら、英語力の低下は火を見るよりも明らかです。正しいスペルを書けるように練習する機会は減り、英単語はうろ覚えばかりとなるのではないでしょうか。非常に危険です。
 大学進学を考えた場合、更に危険度が増してきます。茨城県立高校における最多進学先となる国公立大学は茨城大学。次いで筑波大学です。どちらも入試問題で英作文が出題されます。同大学の進学希望者は、高校入学後に慌てることなく、小中学時から単語練習を積み重ね、きちんとスペルまで書けるようにしておかないとなりません。高校入学前に単語力を強化するように練習する習慣をつけておきましょう。
 当教室では将来を見据えて正しい英語教育を実践していく所存です。文法と単語とバランスよく学習をし、英語力向上を目指して参ります。
 来月は国語の入試問題についてのお話です。

入試結果【県立高校受験生全員合格達成!!】

本年度の入試結果は以下の通りとなりました。

大学合格者
●城西大学 薬学部【1名】     ●日本大学 生産工学部【1名】

県立高校
●水戸第二高校 普通科【1名】   ●水戸第三高校 普通科【1名】
●水戸桜ノ牧高校 普通科【2名】  ●佐和高校 普通科【1名】
●東海高校 普通科【3名】     ●那珂高校 普通科【1名】
●日立第二高校 普通科【1名】   ●勝田工業高校 総合工学科【1名】
●水戸商業高校 国際ビジネス科【2名】

私立高校
●茨城高校【1名】         ●水戸葵陵高校【6名】
●水城高校【5名】         ●水戸啓明高校【4名】
●常磐大学高校【4名】       ●水戸女子高校【1名】
●大成女子高校【2名】       ●明秀学園日立高校【3名】
●茨城キリスト教学園高校【2名】

県立高校は受験者全員が無事合格しました。おめでとうございます。

3月の教室長コラム

 県立高校受験者の皆さん、入学試験、お疲れ様でした。無事、受験が終了しほっと一息していることと思います。この原稿を書いている時点では、合格発表はまだなので結果は不明ですが、どのような結果になろうとも塾で頑張った努力は、これからの人生において無駄にはならないと思います。高校に進学しても引き続き勉学に努めてください。

 今年度の県立高校入試問題を簡単ではありますが、私なりに分析してみました。今月より数回にわたり分析内容をお伝えしますので、これから高校受験を迎える学年の生徒諸君は勿論の事、高校受験まで時間に余裕がある生徒の皆さんもよく読んで参考にしてください。今月は五教科の概要と数学を中心に述べたいと思います。

 県立高校入試の翌日、入試問題を見て愕然としました。英数国理社の五教科全てにおいて、ほとんどの問題が選択問題になっており、文章で解答する論述式解答問題がなくなっていました。国語の作文、数学の証明問題や英語の英作文など、自力で解答を考え、表現しなければならない傾向の問題が一切消えてしまったのです。前年まで問題は難化の一途を辿り今年もその流れに沿うものと予想していましたが、今年は全く逆の傾向となってしまいました。昨年、採点ミスの報道が幾重にもなされましたが、その影響と思われます。極力採点ミスをしないように配慮された問題と考えられますが、極端すぎると言わざるを得ません。
 一つ一つの問題は簡単なものから難問と言えるものまで難度にバラつきがあるものの、部分点の配点がない為、点数にバラつきが生じづらいテストと言えるのではないでしょうか。故に高校によっては入試の点数だけでは差がつきづらく、今まで以上に内申点の重要度が増すと考えられます。中学校で行われる定期テストにこれまで以上に力を入れなければならない事でしょう。
 5月に茨城県教育委員会より実施報告書が出され、各教科の平均点や問題ごとの正答率などの詳細事項が発表されますので、問題の難度や正答率に関しては改めて後日述べたいと思いますが、個人的には全体的に易化したと思われます。数学の計算問題の削除や英語の英作文の指定単語数の増加、理科や社会などでの論述式解答問題の増加など、年々難化していた県立入試問題ですが、今年の問題を見ると来年どの様になるのか、予測し難い状況です。今年の形式を踏襲するのか、昨年の形式に戻るのか、いずれの場合にも対応できるよう、幅広く勉学に励む必要があることは確かな様です。

 次に数学の問題についてのお話です。特記する事項が幾つかあります。まずは2年前に削除された大問1での計算問題の復活です。正負の数、平方根、文字式、二次方程式を含む全5問で20点の配点です。昨年は数学の零点者が県全体で25名いましたが、今年は大幅に減るのではないでしょうか。
 2つ目の特記事項は、図形の証明問題が穴埋め形式で、選択肢から適切な角や相似条件を選ぶ問題に変化したことです。昨年までは完全証明での出題で、空欄にする生徒も多かった証明問題ですが、ここまで易化するのには驚きです。証明問題は平成28年より完全証明となり、それ以前は穴埋め形式と部分証明がミックスされた形式でした。いずれも自身で答えを考えて解答する問題形式であり、県立入試の証明問題において、今回のような選択肢から答えを選ぶ問題は見たことがありません。私が知る中で最も簡単な証明問題ではないでしょうか。
 3つ目の特記事項として、箱ひげ図の問題が出題された事です。箱ひげ図は学習指導要領の改定により高校数学から降りて来た単元であり、中学生にはまだ馴染みのない単元と言えるでしょう。昨年の10月に実施した茨城統一テストでも出題されましたが、県全体の正答率は15%と芳しくない成績でした。これにより移行措置として実施した学習内容も軽視してはならないという教訓を得られたと思います。
 数学のテスト全体としては、比較的易しい問題の中に極めて難しい問題が数問散りばめられているという印象です。確実に正答できる問題を解いて、得点を上げる為の取捨選択が大事になるという事を改めて感じたテストでした。
 より詳しい分析については後日述べようと思います。

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①17:00~18:30
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③20:20~21:50
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2月の教室長コラム

 県立高校入試まで一か月を切りました。中3生の皆さんにおいてはラストスパートの時期です。今回が県立高校入試前最後の教室長コラムとなります。そこで、これまでに実施した保護者面談、生徒面談等でお話を致しました内容をまとめて述べてみたいと思います。これらの内容を読んで、入試本番で1点でも多く得点できるように実践してください。 
 当教室では、面談をする前に直近で実施した茨城統一テストの生徒一人ひとりの解答を個別に分析しております。そこから見える間違いの傾向と誤答した問題の学習単元を割り出し、一人ひとりにアドバイスを送っています。
 その中からよく目にするミスで最も多いのが、漢字の間違いです。理科や社会のテストにおいて、一部の高校を除き、ほとんどの県立高校では平仮名での解答も正解となっております。よって、漢字で答えるのに自信がない場合は平仮名で解答するようにしましょう。(ただし、採点基準の変更や漢字指定の問題なども過去に出題された事もあるので、極力漢字で正しく答えられることが望ましい事には間違いありません。)
 また、正しく書いたつもりでも不正解とされた場合もあります。採点ミスの可能性もありますが、丁寧に書かれていない事で判別がつかないため不正解となった事例も過去にありました。確実に正解になるように丁寧に解答するように心がけましょう。
 次に挙げたいのが、ケアレスミスによる間違いです。見直しをすれば避けられるはずのミスで得点を落としている場面が、かなり見受けられます。例えば、数学で言えば、+(プラス)や-(マイナス)の符号の付け忘れ、足し算をすべき箇所でかけ算をする等の簡単な計算ミス、分数での約分忘れ等。数学以外でも解答欄を間違えて答えを記入する等、見直しをすれば起こらなかったミスが如何に多いことか。
 ここで一つ注意を。見直しとは、ただ答えを眺めて終わらせるものではないということを肝に銘じてください。問題を再び解き直して、解答用紙に書いた答えが確実に正解であることを確かめる作業であることと認識してください。このように言うと「時間がない」と思うかもしれませんが、ある程度時間を費やしても解けない問題は諦めて、見直しの時間を作ることも入試における技術の一つです。大抵の場合、その様な問題は正答率が低く、他の生徒も誤答している事が多いものです。特に数学や国語等は問題数が少ない為、一問あたりの配点が大きく、また、難度による配点差が1~2点と小さい傾向にあります。難問に固執せず、解ける問題で確実に点を取る事が大切です。つまらないミスを如何にせずに済むかが、合格へのカギとなるのです。(ただし、以前に述べましたように空欄は作らない事。何かしら解答するようにしましょう。前述した解答欄の間違いによるミスは空欄多数により起きたミスです。)
 まとめると以下の通りです。
① 自信のない漢字は平仮名で。(ただし、当たり前ですが国語の漢字の問題はダメです。)
② 丁寧な字で答えよう。
③ ケアレスミスを防ぐための見直しを。
④ 解けない問題に執着せず、出来る問題で確実に得点しよう。
⑤ 空欄を作らない。
最後まで全力を尽くして合格を勝ち取ってください。心から応援しています。