完全個別ドクター関塾 佐和駅前校

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2月の教室長コラム

 県立高校入試まで一か月を切りました。中3生の皆さんにおいてはラストスパートの時期です。今回が県立高校入試前最後の教室長コラムとなります。そこで、これまでに実施した保護者面談、生徒面談等でお話を致しました内容をまとめて述べてみたいと思います。これらの内容を読んで、入試本番で1点でも多く得点できるように実践してください。 
 当教室では、面談をする前に直近で実施した茨城統一テストの生徒一人ひとりの解答を個別に分析しております。そこから見える間違いの傾向と誤答した問題の学習単元を割り出し、一人ひとりにアドバイスを送っています。
 その中からよく目にするミスで最も多いのが、漢字の間違いです。理科や社会のテストにおいて、一部の高校を除き、ほとんどの県立高校では平仮名での解答も正解となっております。よって、漢字で答えるのに自信がない場合は平仮名で解答するようにしましょう。(ただし、採点基準の変更や漢字指定の問題なども過去に出題された事もあるので、極力漢字で正しく答えられることが望ましい事には間違いありません。)
 また、正しく書いたつもりでも不正解とされた場合もあります。採点ミスの可能性もありますが、丁寧に書かれていない事で判別がつかないため不正解となった事例も過去にありました。確実に正解になるように丁寧に解答するように心がけましょう。
 次に挙げたいのが、ケアレスミスによる間違いです。見直しをすれば避けられるはずのミスで得点を落としている場面が、かなり見受けられます。例えば、数学で言えば、+(プラス)や-(マイナス)の符号の付け忘れ、足し算をすべき箇所でかけ算をする等の簡単な計算ミス、分数での約分忘れ等。数学以外でも解答欄を間違えて答えを記入する等、見直しをすれば起こらなかったミスが如何に多いことか。
 ここで一つ注意を。見直しとは、ただ答えを眺めて終わらせるものではないということを肝に銘じてください。問題を再び解き直して、解答用紙に書いた答えが確実に正解であることを確かめる作業であることと認識してください。このように言うと「時間がない」と思うかもしれませんが、ある程度時間を費やしても解けない問題は諦めて、見直しの時間を作ることも入試における技術の一つです。大抵の場合、その様な問題は正答率が低く、他の生徒も誤答している事が多いものです。特に数学や国語等は問題数が少ない為、一問あたりの配点が大きく、また、難度による配点差が1~2点と小さい傾向にあります。難問に固執せず、解ける問題で確実に点を取る事が大切です。つまらないミスを如何にせずに済むかが、合格へのカギとなるのです。(ただし、以前に述べましたように空欄は作らない事。何かしら解答するようにしましょう。前述した解答欄の間違いによるミスは空欄多数により起きたミスです。)
 まとめると以下の通りです。
① 自信のない漢字は平仮名で。(ただし、当たり前ですが国語の漢字の問題はダメです。)
② 丁寧な字で答えよう。
③ ケアレスミスを防ぐための見直しを。
④ 解けない問題に執着せず、出来る問題で確実に得点しよう。
⑤ 空欄を作らない。
最後まで全力を尽くして合格を勝ち取ってください。心から応援しています。

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1月の教室長コラム

 本年も早いもので1月も中旬になりました。私立高校の入試がスタートし、本格的な受験シーズンに突入です。
 近年のひたちなか市周辺の私立高校の入試傾向は、水城高校など一部を除いて県立高校入試にそっくりになっております。問題の傾向、点数配分など、ほぼ同じように作られており、私立高校入試対策がそのまま県立高校入試対策になるのが、近年の傾向です。
 この時期は、毎年、茨城統一テストの答案や成績表を参考に、如何に志望校合格に近づけられるのか頭を悩ませる時期でもあるのですが、テストの答案を見る度にいつも気になることがあります。それは、答案用紙に空欄を作ったままの生徒が何人もいることです。事ある毎に「答案用紙は必ず埋めること。空欄を作らないようにしなさい」と口酸っぱく言い続けていますが、まだまだ浸透していないことを痛感させられます。
 ここで改めて説明したいと思います。
 高校受験は入試の点数と内申点の点数を順位付けし、順位の高い生徒から合格する仕組みになっています。県立高校受験、特に倍率が高い人気のある高校の受験では、生徒の学力に大きな格差はあまりないと考えてよろしいと思います。つまり、合格ラインとなる点数の前後に何人もの生徒がいるということです。学力が拮抗している場合、1点の差で順位が大きく変動します。もし、あと1問正答があれば順位が上がり合格できたのにという人も多くいることでしょう。
 空欄はどのようなことがあっても0点です。点数には結び付きません。英語の英作文や数学の証明問題、国語の作文や論述式解答の問題など、部分点が取れる問題もあります。特に近年、論述式解答問題の占める割合が大きくなっているので、尚更、空欄はなくすべきです。また、言い方はよくありませんが、分からない問題でもまぐれで当たることもあります。「運も実力のうち」という言葉もあり、運も受験には大きな要素です。少しでも点数を取るのだという意識が最後に大きな差となって現れることを認識してください。
 高校は自身で築き上げる最初のキャリアです。残り時間もわずかとなりましたが、後悔のない高校受験をしてほしいと心から切に願っております。受験生諸君、頑張ってください。
 受験学年でない中学生の皆さんは、学年末テストが控えています。将来の高校受験に関係するとても大事なテストです。テスト直前になって慌てて取り組むのではなく、早めの段階から準備して後悔のないようにしましょう。また、前述した空欄についての事象も他人事ではありません。空欄を作らない意識を早めに持つようにしましょう。
 厳しい寒さが続いています。睡眠と栄養をしっかりとって体調管理に気を配り、元気に乗り切りましょう。


12月の教室長コラム

 今月は理科の勉強について述べたいと思います。
 先月、お話致しました社会と同様に理科も暗記科目と呼ばれる教科で、生物、地学分野を含む2分野の内容は特にその傾向が表れています。暗記科目ですから、先月述べた社会の勉強方法を同様に教科書の精読、一問一答をはじめとする問題演習が学習の中心となります。(詳細は下記の11月の教室長コラムをご覧ください。)
 ただ、社会とは異なる点が数点ございます。
 一つ目は計算問題が出題されるという点です。生物分野では、植物の蒸散量や遺伝の問題、化学分野では、物質の溶解度、質量パーセント濃度等、地学分野では地震の発生時刻を問う問題や湿度を求める問題、物理分野では電流・電圧・抵抗の計算、力学的エネルギーの計算問題などが挙げられ、多岐に渡って出題されます。社会においても時差の計算や数字表から読み取れる事象を選択する問題など出題されますが、理科の方が高い出題傾向にあるように思えます。
 計算問題と聞くと苦手意識が強く、たじろぐ生徒も少なくないと思いますが、心配は無用です。問題の解き方がほぼ決まっており、テストで出題される際も同じような形式の問題で出題されることが多いのが理科の計算問題の特徴です。ですから、計算式をしっかり覚えて繰り返し演習して解法を身につけてしまえば単純な計算で正解できる問題ばかりなので、あきらめずに学習しましょう。問題集を丸々覚えてしまうまで実践してみて下さい。テストに出題された時に「これ、前に勉強したな」と思えるくらい似た問題が出されます。そのような安心感が得られるくらいになるまで演習を繰り返しましょう。
 二つ目は覚える事項が社会よりも少ないという事が挙げられます。(申し訳ございませんが、ここから先は私個人の経験則に基づくお話となります。) 理科、社会を集団塾で教えた際の感覚なのですが、ホワイトボードに板書して説明する量は社会の方が理科よりも多かったと記憶しております。社会は一つの事項に関連する内容が多岐に渡っている為、覚えなければならない事柄が必然的に増えてしまいます。一方、理科は覚える事柄が一つ一つ独立している傾向にあり、覚えた事が問題としてストレートに出題されることも多々あります。また、植物の分類や動物の分類など、まとめて覚えられるものも数多あり、覚えやすい教科と言えるのではないでしょうか。
 最後に近年の茨城県立高校入試の問題傾向についてお話したいと思います。社会にも共通して言えることですが、近年の茨城県立高校入試問題では文章で解答する形式の論述式解答問題が増えてきております。2018年の理科のテストでの論述式解答問題は、2問出題で8点の配点でした。しかし、2021年は7問出題され22点の配点に変化しています。そして、社会では更に大きな変化が起きています。2018年の社会のテストの論述式解答問題は3問の出題で12点配点だったのに対し、2021年は、なんと全38問中20問が論述式解答問題となり、63点の配点となりました。理科も今後更に論述式解答問題が増えていく可能性があると考えられます。日頃より、言葉で答えられるように、意識して学習に取り組みましょう。中3生は冬期講習で対策に取り組みます。お申し込みお待ちしております。

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★学 費★ 
無料 ※教材費として1,000円(税込)をいただきます
★時間割★ 月曜日~土曜日
①15:00~16:30
②16:40~18:10
③18:20~19:50
④20:00~21:30
★コース★ 
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11月の教室長コラム

 今月は社会の学習方法についてのお話です。
 県立高校入試まで残り4か月を切りました。中学3年生諸君には、ここから先は短期間で成果が出せる科目である社会や理科に注力することをお薦めします。一般的に社会や理科は暗記科目と呼ばれる教科です。解法を覚えなくてはならない国語や数学などとは異なり、覚えた内容がそのまま出題されることが多い科目ですから、成果も比較的早く出すことが可能です。
 ただ、ネックとなるのが地理、歴史、公民と学習する事柄が多岐に渡り、覚える内容が非常に多いことが挙げられます。特に公民は難しい用語が頻出し、苦手としている生徒も多い分野です。しかし、幅広い知識が必要であることは確かですが、逆説的に言えば、教科書の内容だけ覚えれば良いとも言えます。教科書以上の内容を覚える必要はないと考えれば、気が軽くなり勉強に手を付けやすくなるのではないでしょうか。
 次に学習方法です。社会だけでなく他の教科にも言えることですが、教科書の熟読は欠かせません。声を出して読む音読も効果的です。入試の出題内容は教科書に全て宿しています。教科書を何度も読み直して、教科書内容を徹底して覚えましょう。
 その後に問題演習を実施します。演習の際に必ずやっておきたい問題が一問一答形式の問題です。一問一答形式の問題は覚えるべき語句や内容が端的に表現されており、どこまで暗記したのか、うろ覚えになっていないか等をチェックするのに最適な問題形式と言えます。大抵の場合、どの問題集にも掲載されている問題であり、学校で使用している問題集にも載っています。それを間違いがなくなるまで、何度も繰り返して解いて行きましょう。間違えたところや分からない箇所は、時間があれば、教科書から答えが載っている箇所を探して熟読しましょう。一つ手間をかけることで記憶が鮮明になります。受験生以外の比較的時間に余裕がある学年の生徒諸君はぜひ実施してみて下さい。時間がない場合は、模範解答を見て確認をしましょう。問題と解答を紐づけてセットで覚えることが大切です。全ての問題が完全に出来るようになるまで繰り返し演習を続けましょう。
 また、覚え方のアドバイスとして、事象を単体で覚えるのではなく、関連事項を紐づけて複数で覚えることが大切です。例えば、「織田信長」という人物を覚える際に「桶狭間の戦い」「今川義元」「足利義昭」「室町幕府滅亡」「鉄砲」「長篠の戦い」「武田勝頼」「徳川家康」「安土城」「楽市楽座」「関所廃止」「比叡山延暦寺」「一向一揆」「本能寺の変」「明智光秀」「豊臣秀吉」などのキーワードが紐づけられます。また、「織田信長」の関連キーワードである「安土城」に目を向けると「安土城があった場所は?」「滋賀県」「滋賀県の場所はどこ?」「滋賀県の県庁所在地は?」などと関連事項が増え、知識の幅も広がります。一つの事象であっても質問が一つとは限りません。様々な角度から質問されても大丈夫なように、それぞれの関連事項をリンクさせて覚えるようにしましょう。
 最後にやってはいけない勉強方法についてのお話です。それは「きれいすぎるノート作り」。
 ノートは覚えるべき内容を覚え易くする為のオリジナルの参考書です。ノートを作ることは勿論よろしいのですが、作った後の活用方法がより大切です。大切なのは、作ったノートを何度も目を通すこと。勉強しているのに成績が伸び悩んでいるという生徒にお尋ねします。ノート作りに時間をかけ過ぎて覚えるまでに至らないなんてことになっていませんか。ノートを作ることは「作業」であって「勉強」ではないのです。確かに、きれいにノートを作ることは充実感があり、勉強をしたような気分になることでしょう。しかし、ノートに1回書いた程度で物事が脳に残るでしょうか。重要事項として記憶に残らせるには覚えるべき物事に何度も触れる必要があります。簡単に触れることを可能にし、触れる頻度を増やす為の道具がノートです。ノートは「作ること」よりも「使うこと」に重点を置くようにしましょう。
 来月は理科の学習方法についてお話します。

10月の教室長コラム

 今月は、国語の定期テスト(中間・期末テスト等)の学習方法についてお話をしたいと思います。
 先々月、先月と国語の実力テストについて述べましたが、国語という教科において実力テストと定期テストでは根本的に大きな相違点があります。以前にも言及したと思いますが、入試なども含めて実力テストの類は初見で問題を読み取り、問題に答えていくテストであり、文章の読解力を必要とします。それに対し、学校で実施される定期テストは、教科書の内容を予め授業で学習した上で行われるテストです。つまり、出題される文章や内容が明かされていますから、国語力の基幹である読解力よりも、テストに向けての準備をきちんとしているかどうかが、得点する為の大きな要因になると考えられます。
 では、定期テストに向けての準備とはいかなるものでしょうか。
 まずは、教科書の音読です。英語にも言えることですが、語学の学習はスラスラと読めるようになるまで音読の練習は必要です。学校の国語の授業で音読は必ず行われます。新出漢字や新出音訓、初めて目にする語句や慣用句の意味など授業で解説されるでしょう。それらをしっかりとメモしておくことも大切になります。よどむ事なくスラスラ読みができるまで繰り返し練習しましょう。
 次は、分からない言葉や語句の意味を調べて覚えることです。全ての語句や言葉を先生が授業で解説してくれると限りません。先生が教えてくれたものはノートに書き留めて、それ以外の意味不明な語句、熟語や慣用句などは自ら辞書などで調べるようにしましょう。国語力を上げる上で語彙力は欠かせない要素です。語彙力養成にはとても効果的な作業なので、ぜひ実践してみてください。
 そして、授業内容のおさらいです。授業の板書を書き写したノートを各自持っている事でしょう。それらを何度も読み直して、授業で学習した内容を復習してください。学習した文章の要点を先生がまとめてくれたノートです。先生の説明を思い出しながらノートを見直してみましょう。
 学習内容の要点を理解したら、次に問題演習です。学校から支給された問題集は勿論の事、可能ならば教科書準拠の問題集を複数冊購入して問題を解いてみましょう。それぞれの問題集で重複する問題があれば、それは重点問題と言えます。テストに出題されても大丈夫なように対処しておきましょう。
 最後にとても大事なことを述べたいと思います。それは漢字です。定期テストにおいて漢字の読み書きは大きな得点源です。しかも出題範囲が提示されているのですからなおさらです。県立高校入試を模した実力テストの漢字の配点は大体が15点ですが、定期テストは先生の裁量に任されている場合がほとんどですから、30点以上という高配点の場合もよくあることです。漢字の読み書き問題の出来不出来は、学力よりも準備をしっかりしたかどうかに起因すると言えるでしょう。つまり、しっかりと準備をしておけば、誰でも点数をとるチャンスがあるのです。漢字の問題は100%出来るようにきちんと練習に励み、テストを迎えてください。
 ほとんどの近隣の学校では、次の定期テストは11月の予定です。進学に関わるとても重要なテストです。より良い準備をしてテストに臨んで下さい。

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★科 目★ 
数学(算数)英語 国語 理科 社会 から1科目を選択
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小学生 中学生 高校生 ※初めての方に限ります。
★期 間★ 
お申込日より2週間以内に45分×4回を実施
★学 費★ 
無料 ※教材費として1,000円(税込)をいただきます。
★時間割★ 月曜日~土曜日
9月30日(木)まで
①17:00~18:30
②18:40~20:10
③20:20~21:50
10月1日(金)から
①16:40~18:10
②18:20~19:50
③20:00~21:30

★コース★ 
生徒2名 対 講師1名の体験コース
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たくさんのご応募、お待ちしております。

9月の教室長コラム

 先月に引き続き、国語の勉強方法についてのお話です。今月は説明的文章について述べようと思います。
 実力テストの類の国語の問題においては、文学的文章、説明的文章が大問で一つずつ出題される場合がほとんどです。2つの正答率を比較してみると説明的文章の方が低く、あまり得意としていない生徒が多い印象を受けます。その理由として文学的文章に比べて説明的文章を読む機会が少ないことが挙げられます。インターネットで小中学生におすすめの書籍で検索すると、ランキングしている本のほとんどが小説等の文学的文章の本が並んでいます。本屋の小中学生に向けたコーナーを見渡しても小説などが平積みにされており、生徒の皆さんの手に届きやすいのは小説や物語などの文学的文章の方であると思われます。
 では、説明的文章に慣れ親しんで得点を上げる為にはどうすればよいのでしょうか。
 お薦めなのは新聞です。近年、定期購読数が下がっている新聞ですが、もし購読されているご家庭ならば、毎日目を通す習慣をつけてみてください。新聞の隅から隅まで読みなさいと言う訳ではありません。興味のある記事だけで構いません。社説やコラムなど、程よい文章量の記事もありますので、読んでみてはいかがでしょうか。
 一般紙は大人向けの文章ですから、難しい漢字や語彙なども頻繁に出てきます。その際、辞書で調べながら読み進めていきましょう。それにより語彙力が鍛えられ、国語力もアップします。
 また、一般紙は難しすぎるという生徒には小中学生用の新聞がお薦めです。朝日小学生新聞、朝日中高生新聞、読売KODOMO新聞などがあります。朝日小学生新聞は毎日発行しますが、他の二紙は週一回の発行となります。毎日の習慣作りという観点から言えば朝日小学生新聞がお薦めです。
 新聞を読むことで得られる大きな利点は、まだまだあります。国語のテストにおいて、作文を書く際に必要な「書き言葉」の感覚を身につけられることが挙げられます。日本語には「書き言葉」と「話し言葉」が存在します。作文の採点をしていると話し言葉で書かれた作文が本当に多いのです。よく目にするのが、文頭での「なので」の使用です。例えば、「喉がカラカラだ。なので、水を飲んだ。」という文。会話中ではよくある言葉と思います。しかし、口語文法において「なので」という接続詞はありませんので、文としてはふさわしくないのです。故に減点対象となり得点が取れない原因となります。この場合「喉がカラカラだ。だから、水を飲んだ。」や「喉がカラカラだ。よって、水を飲んだ。」などが正しい文章となります。ちなみに「喉がカラカラなので水を飲んだ。」は正しい文章です。「なので」は文中で使われる言葉なので覚えておきましょう。
 例えが長くなってしまいましたが、普段から活字に慣れ親しみ、書き言葉の感覚を身につけるようにしておかないと作文を書く際にとても苦労します。毎日の新聞読み習慣で書き言葉の感覚を身につけ、磨いていきましょう。
 来月は国語の定期テスト対策法について述べたいと思います。

8月の教室長コラム

 先々月は英単語のお話を、先月は計算力についてのお話をさせて頂きました。今月は国語の読解力養成についてお話をさせて頂きます。
 国語のテストには大きく2種類に分類されます。実力テストと定期テストの2つです。前者は初見の文章を読んで問題に答えるテストであり、後者は学校の授業で学習した内容が出題されます。この2つのテストは対策が異なりますので、それぞれ分けてお話をしたいと思います。
 まずは、実力テストの対策について述べましょう。実力テストは一般的に「文学的文章」「説明的文章」「古典」「作文」などの問題で構成されています。安定した点数を取るためには「文学的文章」「説明的文章」での正答数を増やすことが必須となります。その為に必要なのが文章の読解力です。
 では、そもそも読解力とは何でしょう。国語のテストにおける読解力とは、文中の何処に何が書いてあるかを探し出す能力であると私は考えます。国語の能力を高めるため本を読みましょうというフレーズは昔からよく耳にします。普段から書物を読んでいる人は、その能力を自然と養われているのでしょう。解答を導き出すキーワードやキーセンテンスを探し出す能力を養成することが点数アップのカギとなるのです。
 次に読解力を向上させるためにはどうすればよいのでしょうか。先程話に出しましたが、「本を読む」ことは正解の一つであると思います。しかし、それではあまりにも時間がかかり過ぎます。国語は主要教科の中で力を伸ばすのに一番時間がかかると言われています。なぜなら、これまでの人生の中で触れてきた言葉や文章を総合的に理解し、表現しなければならない教科なのですから。他の教科と異なり「覚える」というより「身につける」という感覚が適切かもしれません。読書よりも速く読解力をつける方法として提唱したいのが、当たり前のことかもしれませんが、国語の問題集をたくさん解くことです。
 先月、先々月の記事に「同じ問題を繰り返し解きましょう」という趣旨を述べましたが、読解力の養成に関して言えば、それは間違いです。同じ問題を繰り返し解いたとしても、読解法より答えの記憶が先に出てしまう傾向にあるからです。勉強するのは、答えを導き出すための解法であり、答えそのものではありません。また、解法も問題により様々に変化するので、一つの解法に囚われてはいけません。ここが、同じく解法を学習する教科である数学とは大きく異なる点です。
 繰り返しになりますが、同じ問題を解くのではなく、異なる問題をたくさん解くようにして下さい。その際、必ず丸つけをして解説を読み込むようにしましょう。ほとんどの問題集は解答の後に解説が載せてあります。そこには、解答を導き出すためのキーワードやキーセンテンスは何行目のここだ、と書いてあるので、そこを確認するようにしましょう。問題を解くこと以上に解説を読み込むことが国語の勉強において重要になります。だから、問題集を選ぶ際の注意点として、解説がしっかりと書いてあるか、解説の内容を確認することが大切です。問題集の中には解説があまり書かれていない物も存在します。きちんと解説が書かれている問題集を選びましょう。
 また、国語の苦手な人は自身の学年よりも低い学年を対象にした問題集から解き始めることもお薦めです。(教科書準拠の問題集でなければ、学年による区分けは、あまり関係ないと思います。文が漢字で書かれているか、平仮名で書かれているかの違いがあるのみです。)先程、「解答を導き出すキーワードやキーセンテンスを探し出す能力を養成することが点数アップのカギ」と述べましたが、学年が下がれば、それらのキーワードが見つかり易い問題となります。そこでキーワードやキーセンテンスを見つけることに慣れていきましょう。そして、学年が上がるごとにキーワードが見つけにくくなり難度が上がっていきますので、徐々に能力を上げるように学習しましょう。
 来月も国語の勉強法についてお話をしたいと思います。